80歳の祖父運転のやめさせ方。運転免許証自主返納は家族でもできる?

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乗り物酔い やってみた

こんばんは、東雲です。

 

最近高齢者の車の事故、多いですよね。

ニュースでも連日取り上げられていますし、私の周りでも結構あるんですよね。

一番身近なところでは自分の祖父がそうなんですけど。

 

私の祖父は齢80にして、自動車の運転免許証の返納を渋っていました。

家族としては、やはり80歳ともなれば、いろいろ心配でもあるし車の運転はやめさせたいわけです。

 

さて、今回は80歳越えの祖父がどのようにして運転免許証を返納するに至ったか。
家族やまわりのとった運転のやめさせ方のあれこれ。成功例と失敗例を合わせて。

 

また、どうしても運転免許証の自主返納を渋ったとき、家族が代理でできるのかについてまとめてみました。

 

80歳の祖父、運転をやめられないのはなぜ?

高齢者の方に運転をやめさせたいとき、危ないのはわかっているだろうにやめられないのはなぜか?それをわかってあげると、説得などの方法も適切にできるかもしれませんよ~。

80歳の祖父が車の運転をやめられない理由

○普段のおでかけの足として

実際のところ80歳といえど、特に交通手段の少ない地方に住んでいるとなかなか運転免許証を手放すというのは難しいですね。
なにせ、近くのスーパーに行くにも10Km単位の移動になるわけです。

ちょっと散歩がてらそこまでお買い物~ってわけにはいかないし、じゃあバスや電車、地下鉄がしょっちゅう回ってくれるかというとそんなこともない。
1時間に1本とか、って感じなんですよね。

しかも、バス停や駅から家まで、買ってきた荷物を持って歩かなきゃいけないってわけですよ。

 

お年寄りには、ちょっと厳しいですよね。

 

まあ、地方はあまりにもドアtoドアに慣れすぎちゃってて、正直車を持たない方が多い都市部の方たちより歩かない、足腰弱いっていうのも結構言われていることなんですけれど。
ですが、今その話をしても、今までそれで生活してきたお年寄りたちにはどうしようもないわけです。

 

結局、スーパーに限らず高齢になってくれば病院に行く機会も増えることも多いわけで、その足として車が手放すと大変ってわけなんですね。

 

○心理的な問題

やはりプライドなど心理的な問題もあります。

 

今まで乗ってこれた。事故もなかったとなれば、まだまだ自分はできるっていう自負ですね。
自分が高齢であるということを素直に認められる方ばかりではないってわけです。

 

また、運転免許証を自主返納してしまえば、少し距離のあるところに行きたいとなればタクシーもしくは家族にお願いするということになりますよね。
タクシーは距離もあって回数通うことを思うとどうしても高いと感じてしまいます。(実際は車の維持費も高いので、場合によってはタクシーを使うほうが安い場合もあるんですが。)
そして家族にお願いするのも、家にだれか常にいるとなればまた違うかもしれませんが、今のご時世共働きの世帯が多いですよね。

 

そうなると、平日はなかなか難しい。

それに都度お願いするのも結構気を遣う、場合によっては面倒という思いもあるわけです。

思ったときに、すぐにどこにでも行ける!というのはやはり便利です。

 

私も、実家に新幹線で帰省した時などはコレすっごく思うんです。
ちょっと距離あるところに買い物に行きたいな~って思っても、すぐには行けません。
母親なり妹なりにお願いして、都合を聞いて、じゃあ行きましょうか!となるわけです。

しかも決まっているものを買いに行くのなら早めに用事も済みますが、ウインドウショッピング的に行きたい場合はそうはいきませんし、そもそもお願いもしにくいです。

車の利便性を知ってしまうと、なかなか自主返納をしようと思ってもしにくいですよね。

 

そんな普段から便利な交通手段としてきた必須アイテムの車をどうやめさせるか。

上記のことを考えると、生活のための足であり、時にはお友達との交流のためであったりと大事なコミュニケーションツールの一つでもあることがわかります。

 

いつまでも元気にいろんな所にいってもらいたい。交流してもらいたい。好きなことをしてもらいたい。
という、思いがないわけないですよね。

 

ですが!

 

昨今でも騒がれている交通事故の悲惨さを思えば、元気そうにみえてもどうしたって視力や判断能力、とっさの時の動作速度などいろんなところに衰えはでているわけですから、ここは心を鬼にしてでもやめさせたいところです。

 

ではどうしたらいいか。
実際80歳の祖父に対して様々な試みをしており、ほとんどは失敗に終わったのですが、少し考えの変わった例もあったので、ご紹介しますね。

 

80歳の祖父に試した、車の運転やめさせ方のアレコレ

車の運転やめさせ方:失敗編

○Amazonなどネット通販を薦めてみる。

今はネットでほとんど何でも購入することができます。

老眼の祖父にスマホは厳しいので、大きめのタブレットで、いろいろ買えるということを教えてみました。

最初は興味を示したものの、祖父としては棚にいろんな商品が並んでいて、それを見て歩いたり実際手に取ってみるのも楽しいのだそう。
ピンポイントで買える、様々な商品の写真が並んでいるのを見るだけというのは若干物足りなかったようです。

やはりお店が一番になってしまいました。

 

○デイサービスや高齢者向け教室など、交流関係で別の楽しみを薦める

デイサービスは皆働いていたのもあって、使っていたんですね。
やはり気の合う人が見つかれば楽しいようです。

そう、ここがポイントで、デイサービス以外でもそうなんですけど、必ずしも気の合う人だけではないんですよね。
いろんな人が集まるので、馬が合わない人がいたり通っているうちに仲たがいしてしまったりすると、大変です。

祖父の場合、一緒に通っていた祖母が他の利用者さんとけんかしてしまって、素直に楽しめる場ではなくなってしまいました。

 

○運転免許を自主返納した顔なじみに説得してもらう。

自分の息子や娘から言われると、親のプライドもあってなかなか素直に聴けないって場合もありますよね。

そんな時、顔なじみから世間話的に言われたことであれば耳を傾けてくれることもあるかも、と思い探してみました。

ですが、やはり地方住まいだと、本当にギリギリまで、言ってしまえば入院してしまったり足が動かなくなるまで運転していたって高齢者の方が多くって(汗)

結果、顔なじみでは見つけられず、でした。

これを試した友人からは、「予め、こちら側の意図をしっかり汲んでてもらわないと失敗するよ~」とのこと。
要は、運転免許を自主返納したメリットを話してくれればいいけど、逆に不便になったなどの苦労話的なことを話されてしまうと当然逆効果になってしまいますからね。

 

車の運転のやめさせ方:成功編

○孫からの説得

上でもあるように、自分の息子・娘からの説得ってなかなかうまくいきません。
特に普段一緒に生活してる家族からだと、このことで仲たがいしてしまってもその後に影響してしまうし、説得は一人に任せてしまうのはよくありませんよね。

 

複数&時期をずらしたりして説得。

 

特に効くのが、普段から可愛がっている孫がいる場合はその子から説得することですね。

もちろん一人で難しい場合は、孫が複数人いればみんなで。みたいな感じでもいいですし、手紙を書いたり電話やテレビ電話なんかもいいですよね。
「おじいちゃん、ケガとか心配なので運転はもう卒業でお願いします。」などなど言われたら、やっぱりぐっとくるんじゃないでしょうか。

うちの祖父は、これでけっこうぐらっときていたそうです。

 

○費用対効果を説明する

自営業をしていた祖父は、やはりお金のことやお金のやりくりといったことも詳しかったりします。

視力など衰えていても思考能力は明晰なんてのもよくある話です。

そういった人に結構効くのが、自動車の運転は費用対効果が良くないことなど説明してみたりと、理屈で攻めることです。

 

自動車の維持費用って高いですよね。

車体や周辺の代金、ガソリン、車検代、普段のメンテ代に保険料、免許更新料…。

 

リストアップして表にしてもいいし、計算してみてタクシー代の方が安ければ、それを比較してみせてもいいと思います。

 

また、万一交通事故を起こしてしまった場合のことを話してみるのもありですよね。

ニュースにも取り上げられることが多いので、話題にも持っていきやすいです。

事故を起こしてしまった場合、相手への補償や自分の病院代や場合によっては寝たきりになってしまうなど、どれだけ大変かということを理解してもらえれば、自主返納の道も近づきますよ。

 

祖父も、高齢者の事故などそういったニュースをみる度「あぶないよな~、返納するかな~」とつぶやいていました。

そして、祖父は81歳で運転免許を自主返納したのですが、その決定打になったのは、自身の事故だったんですよね…。

 

そうなんです。

 

アレコレ試して、だいぶ考えも自主返納に寄ってきたな~あともうひと踏ん張りって所で祖父が悪い形での車対車の事故を起こしてしまって。

パニックになってしまったのもあって、どうみても自分が悪かったのに「相手が悪い!」と言い張ってしまって…事故当時は本当に相手への対応も含め、当人よりまわりの家族の方が、大変な状態に…。

そんなことがあって、有無をいえる状態ではなく自主返納となってしまいました。

 

 

運転免許証の自主返納は家族でも行える?

どうしても説得などに応じてくれない。でも、どうあっても運転はやめさせて運転免許証を自主返納させたい。

そんなとき、家族で自主返納をしてしまってもいいのか?

 

これは説得など難航していると、考えてしまいますよね。

 

ですが、基本的には家族や知人などが代理での自主返納は行うことはできません。

「自主」返納とうたっているのですから、そりゃそうだ、って話なんですけど。

 

ただ、本人が入院中やケガで動けないなどどうしても行くことができないといった場合があるので、代理申請について受け付けているところもあります。
所管の免許センターに相談してみると、どうしたらいいかということを教えてもらえますよ。

 

ですが、大前提として本人の意思確認ができる場合に限りますので、こっそり申請したり本人が嫌だと言っているのに無理やり申請してしまうっていうのはできないことですね。

 

一例ですが、千葉県警察では以下のようになっていました。
おそらく、他のところでもそんなに大きな変わりはないと思うので、ご参考までにあげておきますね。

●代理人の要件(いずれかに該当する方)
・親族(同居、別居どちらでもOK)
・申請者が入院・入所中の病院、介護施設の職員
・福祉関係の有資格者
・成年後見人

●代理人による申請ができない場合
・運転免許証を紛失している場合
・運転免許証の汚破損等により、内容の一部が判読できない場合
・運転免許の一部取消し申請をする場合
・運転免許証の有効期限が満了している場合
・運転免許の取消処分の対象となっている場合
・運転免許の停止処分の対象となっている場合、および停止処分期間中の場合
・運転免許の住所地が千葉県以外の場合
(ただし、申請と同時に千葉県内に住所を変更する場合は可能です。)

●手続きに必要な書類など
・申請者本人の運転免許証
・千葉県公安委員会指定の委任状兼承諾書及び誓約書
・代理人申請持参物確認表
・代理人の印鑑(シャチハタは認められません。)
・病気、負傷等やむを得ない事情により、自ら手続できないことを証明する書類(※1 参照)
・代理人の身分証明書(運転免許証、健康保険証、個人番号カード等)
・申請者と代理人の関係を確認できる書類(※2 参照)
・返納する免許証の住所に変更がある方は、新住所を確認できる住民票(ただし、同一住所・同一世帯の親族のみの申請とします。)

※1 入院証明書、入所証明書、診断書など
※2 運転免許証や個人番号、戸籍謄本、施設等の場合は所属している施設等の身分証明書

 

さいごに

高齢の方がちょっとヨタヨタしながら運転している姿を見ると、とても心配になりますよね。

なんとか車の運転はやめて自主返納をしてもらいたいと思うものの、病院の行き来や買い物、友人たちとのおでかけなど楽しみを奪ってしまうのも切ない部分ではあります。

 

ですが、やはり何かあったときを考えると怖いです。

 

実際、私の祖父の事故では運よく双方ケガもなかったからまだ良かったものの、これで祖父本人や相手方にも怪我があったらと思うとぞっとします。

 

説得するのも大変かとは思いますが、諸々のことを考えると、やはり何とか自主返納してもらいたいですよね。

説得をあきらめない、根気強くいくのも大事です。

ぜひぜひ押してダメなら引いてみる、アレコレ試してみる、など自主返納まで頑張ってくださいね!

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