了解しました!は目上へは失礼?敬語でわかりましたは何が正しい?承知や了承の意味もチェック

こんばんは、東雲です。
新規採用のみなさん、毎日のお仕事お疲れ様です!!
慣れない環境や、新しい仕事を覚えなきゃで右往左往で、毎日大変ですよね。
敬語とかも、今まであまり慣れない話し方で戸惑う事も多いかと思います。
私は入社したとき、だいぶゆる~い職場で、あまり上司・部下といった垣根が高くなかった為、このあたり学び損ねてしまったんですよね。
それで、医療事務になってから苦労した覚えがあります。
新人さんなら、まだまだ失敗が許されるので今のうちにいっぱいミスして、しっかり覚えて下さいね~!
了解しました!は目上に使うのは失礼?
上司からの仕事や何かの頼まれごとをされた時、「了解しました!」って何気に使ってませんか?
私、使ってたんですよね~(;^ω^))
それこそ最初の職場で回りがそうだったので、そのまま普通に…。
わかりました!っていうのより、了解しました、っていう方が丁寧なのかと…。
今思うと、恥ずかしいったらないです。
了解の意味は?
「了」も「解」も、どちらも「よくわかる、理解する」といった意味がありますよね。
一般的には物事について、「理解しました」という意味で使われています。
了解には、自分をへりくだるようなニュアンスはないので、「了解」+「しました」とした場合は、謙譲語ではなく丁寧語になります。
なので、「いたしました」をつけると「いたす」が「する」の謙譲語なので、文法的にはより丁寧になるかなと思います。
ただ、了解が対等、もしくは下へのニュアンスが強いので、それに謙譲語をつけるのはふさわしくない、という意見もあります。
社外・目上の人(上司)に了解はあり?
ぶっちゃけ使わない方が無難です!
厳密にいうと失礼ではないのですが、了解を使わないのは余計なリスクを避けるためです。
40代以上のビジネスマンはビジネスマナーなどで「了解=目上の人や取引先相手に使うのは不適切」と学んできた部分が大きいんですね。
私は、以前60代の上司に、「了解」はタメ口に近いからやめた方がいいと言われました。
上にあるように「了解いたしました」で謙譲語にしたなら失礼に当たるわけじゃなし、使って問題ないんじゃない?
それは机上の空論です。
「了解」という単語がすでに不適切と思われているため、「いたしました」と謙譲語にしたからいいってものではないんです。
(上でも紹介しましたが、そもそも「いたしました」を付けるのがおかしいということもあり)
言われた上司や相手が少しでも不快に思うなら、それは使わない方がいいんですね。
マナーで重要なことは相手がどう受け止めるかですよね。少しでも不快に思われるようなら、それはマナーとしてアウトです。
そこで意固地になって、上司たちに変に目を付けられるなんてリスク負うようなことは避けた方が先々のためにもなりますよ~。
ビジネスで目上の方へわかりましたと言うなら
普段はともかく、ビジネスシーンで目上の方や取引先の相手へ、わかりましたということを伝えたいなら以下の3つがおすすめです!
万能な「かしこまりました」
私が目上の方とのやり取りで悩んだときに多用するのがコチラです(苦笑)
目上の方(例えば患者さん)からの無理難題に
私:「かしこまりました。それではこちらの件は一度お預かりいたしまして、上司の○○と相談させていただきます。」などなど。
こんな感じで何か言われたり、頼まれたりしたら、まずは「かしこまりました」。
クレーム処理も多々やりましたけど、『それどんな無理案件』なものでも、一度受け取んないと話が進まないんですよ…。
時間を置くのも大事なんです。
ちょっとずれましたが、「わかった」ことや「聞き入れる」という意味をあらわす言い回しの中でも、敬意が高い表現ですね。
意味:目上の人の言葉(命令)をつつしんで承る。依頼や指示などを承諾する
種類:「わかる」の謙譲語
相手:上司、取引先の相手
理解したことを伝えるなら「承知いたしました」もあり!
「承知」というと、『ある事について知る事、知っていること』、『依頼や要求を受け入れる』といった意味があります。
「承知する」は謙譲語なので、上司相手に使うのもありで、普通に考えればその場合は「承知しました」になります。
ただ、より丁寧さを表すため「承知いたしました」と、「する」の謙譲語の「いたす」をつけるのが一般的になっています。
「かしこまりました」と「承知いたしました」であれば、「かしこまりました」の方が敬意の表し方としては上になると解釈されることが多いですよ。
お客様相手なら「承りました(うけたまわりました)」も
ちょっと言い回しに慣れないと、舌をかみそうですね。
こちらも「かしこまりました」同様、目上の方へ使うのに適した言葉です。
「承ける」という言葉が、「受ける」「聞く」「伝え聞く」の謙譲語になります。
また、「承」の字には「受け継ぐ」「相手の意向を受け入れる」という意味もあります。
そのため、単に「わかりました」という気持ちをへりくだっていうだけでなく、相手の話などを「確かに引き受けた」「しっかり聞きました」という表現になるんですね。
企業の電話サービスなどに問い合わせした時、最後に「○○が承りました」って言われたことありませんか?
「責任もって担当者に伝えます、対応します」って意味が含まれているんです。
「かしこまりました」より、さらに丁寧で強い責任感を印象づけるので、社内間より、社外の取引相手やお客様に使われることが多いですね。
実はビジネスシーンでは聞くことが多い「承りました」ってちゃんと意味を考えると、そうほいほいと気軽には使えないんですよね。これを言ったからには、しっかりと言われたことを実行することが大事です!
ちなみに、上司に対してですが、使ってダメってことはないのですが、先輩や直属の上司だったら「かしこまりました」や「承知しました」の方が一般的です。(大企業の社長や重役相手ならありみたいですよ。)
「了解」に似てる言葉、了承は上司に使える?
「了解」に似た言葉、類語に「了承」があります。
これは、目上の人に使うのは不適切なのかどうか、ちょっと気になりますよね。
意味も含め調べてみました。
「了承しました」ってあり?
「了承」には、『事情を理解し納得する』や『認める、許可する』という意味があります。
そのため、了承したというと、「納得しました、それでけっこうです。」という意味合いです。けっこうですとかってなるとニュアンスは上から目線ですよね。
目上の人とのやり取りで使うなら、「あらかじめご了承ください」といった感じで、相手の行動として使うのが適しています。
なので、上司からの命令などに「了承しました!」と使うのは不適切ですよ。
さいごに
「わかりました」、ということをちゃんと敬語を使って伝えるのも難しいものですよね。
どれもちょっとずつニュアンスや意味合いが違ったりして、じゃあどれを使ったらいいの~!って悩んでしまいます。
とりあえず上司からの指示などに「了解しました!」は基本的に使わないのが鉄則ですね。
とは言え、ここが日本の難しい所なんですが、上司でもとても気さくな方だったり個人的に付き合いがあって仲がいいなど、置かれている関係性によっては「了解」もありなんですよ。
丁寧にやろうとして、「かしこまりました」といったら「東雲さん、かたいよ~(笑)」なんて言われたことも。
そのあたりは嘆いても仕方ないので、空気読んで状況によって使い分けで。
まず社内は「かしこまりました」で様子見、カタいと言われたら「了解しました」や「わかりました」でも可。対外的には「かしこまりました」や、ちょっと重要そうなら「承りました」でいいのではないかな~と思います。
ただ、このへんはその会社の慣習やクセといったものがあるので、先輩たちがやりとりしている会話をよく聞いておくといいですよ。
電話応対も初日からイキナリ!ってことも少ないし、まずはお手本として先輩がやるとか、でなければマニュアルがあったりすると思うのでそれに倣うようにすればよいですね。
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