子供たちの夏の憧れの一つ、カブトムシ!
山や林でとってきたり、幼虫から育てたり、はたまたペットショップで買ってきたりと入手方法もいろいろですね。
せっかく入手したカブトムシ、なぜか元気がない。
様子をみるとなんだか餌の減りがいまいちのような感じがします。
また、オスはたくさん食べているようだけど、メスがいまいち食べてないだったり、幼虫の頃から大事に育ててきたのに、やっと羽化してきたカブトムシが餌を食べてない。
ちゃんと昆虫用ゼリーも用意しているのにどうして?
心配ですよね。
今回はカブトムシが餌を食べない理由と、羽化後やオス・メスで食べない理由とその対処方について、ご紹介します!
Contents
カブトムシ餌食べない理由なぜ?
①部屋が暑い寒い
カブトムシは夏の生き物、とは言え暑すぎは禁物です。
そもそも夜行性で、昼間は直射日光の当たらない木のうろや土の中にいますよね。
なので、窓辺やベランダなどギンギンに日光の差すところはNG!
その反対のエアコンが効いた寒すぎる温度も、動けなくなってしまいます。
では適温は何度がいいのかですが、だいたい20℃~30℃いかない範囲で様子をみてみてください。
②餌を食べる時間帯ではない
①でも書いていますが、カブトムシは夜行性です。
ペットショップで見ると、昼間でもごそごそ動いていたりしますが、日中はそこまで餌も食べません。
ですので、夕方日が落ちてからゼリーなどの餌を置いてみて、朝になって食べているかどうかチェックしてみてください。
夜間になっても食べないようなら、別の理由がありますが、そうでなければ心配ありません。
③ゼリーなどの餌が傷んでいる
昆虫ゼリーも果物も、食べないからとだしっぱなしはいけません。
腐ったものはカブトムシも食べません。
なお昆虫ゼリーはカブトムシの数1頭に対して、1日にひとつあげるのが目安です。
また、腐ってないにしてもゼリーや果物が乾燥して固くなってしまっているとカブトムシにはとても食べにくいです。
カブトムシはブラシのような口で、なめ取るようにして餌を食べます。
ということは、餌が乾いていると難しいですよね。
ゼリーにしても果物にしても、夏場なので2日が限度、できれば毎日交換してあげるとベストですね。
③餌が口に合わない
カブトムシにも好き嫌いがあります。
昆虫ゼリーにしても、いろんなメーカーで出しているので、他のカブトムシが食べているのに1頭だけ食べていない様子、という時は、別のメーカーや種類を変えてみるのも手です。
また、ゼリーは食べないけど、果物は食べるといったこともあります。
カブトムシの餌に適しているもの
カブトムシの餌に適しているものはなにか?
一番は昆虫ゼリーです。
カブトムシのための栄養素がちゃんと入っているし、処理がしやすいなどこちら側の使い勝手も考えられています。
昆虫専門店のゼリーと100均のゼリーどちらがいいかは、個人の感想になるようですね。
私としては食べてくれるならどちらでもいいかなと思います。
とりあえず100均の昆虫ゼリーで試してみて、食べないようなら昆虫専門店のものといった感じです。
他、果物ではバナナ、りんごなど水分が少ない果物が適しています。
スイカはダメなのか?
なんとなくカブトムシとスイカって夏の風物詩的な感じで良さそうですが、実はあまりカブトムシには良くないそうです。
水分が多いので、排泄物が多くなって飼育環境が悪くなる、下痢になるといったことがあるので、どうしても何もないという場合を除いては避けた方がよさそうです。
④カブトムシの寿命が近い
カブトムシの成虫になってからの寿命ってどのくらいか知っていますか?
個体差はあるものの、1ヵ月~3ヵ月と言われています。
10月まで生きててくれた場合、かなり長生きした個体といえます。
そして、寿命が近づいてくれば、昆虫ゼリーや果物など餌は食べなくなります。
寿命が近いのかどうかの判断ですが、餌を食べなくなるほか、夜に活発に動かなくなる、爪が減って木から落ちる、ひっくり返ったときになかなか戻れない、などあるようです。
暑さ寒さが適温で、餌もきちんとあげていても昼夜動きがないようなら、寿命が近かったり尽きていることがあります。
カブトムシ餌食べない理由羽化後ゼリー食べない時の対処法
幼虫から育ててきて、やっとさなぎになり、羽化してきた!
嬉しいですよね!
お腹もすいているだろうと餌を与えるけど、なぜか食べない。
心配になりますが、大丈夫です!
羽化直後のカブトムシは餌を食べないのが普通です。
個体差にもよりますが、1週間~長い個体で2週間くらい食べない場合もあります。
あまり活発な動きもないこともあるので、暑さ寒さなどに気を付けてあげながらそっと様子をみてあげてください。
5日くらい経ったあたりで、昆虫ゼリーを用意してみてください。
また、ペットショップ等で購入した個体については、いつ羽化したのかわかりません。
他の対処法を試してみても食べない場合は、これにあたるかもしれません。
少しもったいないかもしれませんが、ゼリーを毎日交換しつつ、様子見となります。
カブトムシ餌食べない理由成虫オス・メス食べない時の対処法
カブトムシが餌を食べない理由で、オスとメスの違いはあるのか?
また、その時の対処法は変わるのかについてですが、基本的にはオスメスで変わりはありません。
これまでにあげた理由や対処法がどちらにも使えます。
ただ、オスとメスで違うのが、メスには産卵があるということです。
メスのカブトムシが、土の中に潜ったまま夜になってもでてこない場合、産卵を行っていることが多いです。
その期間は結構長く、1週間~2週間ほどと言われています。
産卵中、メスのカブトムシは餌も食べず、土からも出ずに1日に2~5個ほど産卵を行っていきます。
産卵が終わった後、土から出てくる個体もいれば、そのまま寿命が尽きてしまう場合もあるようです。
もし急にメスのカブトムシが餌を今まで以上に食べるような行動を見せたら、それも産卵準備の一つなので、多めに餌を用意しながら、そっと見守ってあげましょう。
さて、ここで疑問が出るのが、うちではオスメス一緒に飼育していないけど?
という場合ですね。
メスのカブトムシは成虫になってから、だいたい1週間ほどで産卵ができるようになります。
ですので、捕獲した段階ですでにオスと交尾済みということも多く、一緒に飼育していなくても、産卵を行う場合があります。
まとめ
今回は、夏の風物詩であり子供たちのヒーローカブトムシについて、餌を食べない理由なぜなのか?
羽化後や成虫オス・メスでゼリー食べない時の理由や対処方法についてご紹介してきました。
カブトムシが餌を食べない理由は主に6つあり、その対処方法は以下ようになります。
①部屋の温度がカブトムシにとって適温ではない。⇒直射日光を避け適温に保つ
②餌を食べる時間帯ではない。⇒カブトムシは夜行性で餌も夜に食べる。
③餌が傷んでいる。⇒2日に1回は餌を新しくする。
④餌の好き嫌い。⇒他の餌に変えてみる。
⑤寿命が近い。⇒対処法はありません。
⑥羽化後すぐは餌を食べない時期のため。⇒1週間~2週間様子を見る。
⑦メスの場合、産卵中のため。⇒1週間ほど様子を見る。
こうしてみると、カブトムシもただ餌をあげるだけではいけないことが良く分かります。
いまの飼育環境は自然に近い状況なのか、カブトムシの生態にあっているのか、オスメスの違い、羽化後すぐなのか成虫なのか。
このあたり気を配ってあげれば、ちゃんと餌も食べてくれて、長生きもしてくれるようです。
子供たちからカブトムシが欲しい!とお願いされたら、元気に長生きできるよう、正しくお世話をしてあげたいですね!