診断書は家族代理など本人以外で依頼ができる?受け取りは?

こんばんは、東雲です。
診断書は個人情報の塊のため、本人が依頼・受け取りするのが原則です。
ですが、長期寝たきり入院中だけど診断書が必要になった、遠方の為近場の親戚に依頼したい、などなどご本人が動けない場合もあります。
そういった場合、家族が代理で依頼や受け取りができるのか?また、家族や本人以外の第三者でもできるのか?
今回はそのあたりの注意点をご紹介していきます。
診断書は家族が代理で依頼・受け取り出来る
結論から言いますと、代理での依頼・受け取りは可能です。
ただし、病院によって多少違いますが、以下のような条件があります。
- 患者ご本人さんからの委任状を持参する
- 患者ご本人さんの診察券、保険証を持参する
- 代理人の身分証明書を持参する
- 認印を持参する
- 可能であれば、患者ご本人さんから病院へ代理人が行く旨電話連絡
委任状ってどんなもの?
患者さんご本人の直筆で、依頼・受け取りに関して、代理人に委任するといった文言と、署名・捺印があるものになります。
委任状の用紙に関しては、独自にきめられた委任状用紙がある病院とない病院がありますので、そこはご確認くださいね。
病院所定の用紙がなく、任意でよいというのであれば、コピー用紙でも便せんなどでも大丈夫です。
見本ですが、こんな内容が書いてあれば大丈夫かと思います。
念のため、どんな内容が必要なのかは問い合わせしてみると間違いないですね。
委 任 状
(代理人)住所 連絡先
氏名 生年月日
委任者との関係
私は、上記の者を代理人と定め、診断書(○○生命)1通の依頼・受け取りに関して、委任します
●年〇月×日
委任者住所、連絡先、名前(捺印)生年月日
また、もし患者さんご本人が直筆で書けない状態であれば、窓口で事情を話せば署名部分のサインや捺印だけでも大概受け付けてもらえると思います。
患者さんご本人の診察券・保険証が必要な理由
代理人が本物であるという証明にもなるほか、依頼時やお会計の時に便利です。
患者さんの住所氏名、生年月日でもカルテ等は検索できますが、やはり診察券の番号をチェックした方が検索も早く、万が一の同姓同名などでの間違いも減らせます。
またお会計もスムーズです。
特に大きな病院だと、診察券を支払い機に通してお会計、という所が多いですからね。窓口でも可能ですが、待ち時間がより長くなったりする場合が多いようです。
それと、保険証ですが、証明書の中には保険算定ができるものがあります。
主だったものですと、傷病手当意見書や診療情報提供書などですね。
保険証は月1回、最初の診察時に確認する事になっています。
傷病手当意見書等の依頼前、同じ月に診察があって確認していれば問題ないのですが、診察などもなく、その月初めてといった場合には、保険証を確認してからのお会計になります。
そのため、保険証を持って行ってないとなると、お会計ができません。
病院によっては、保険者に確認をとったり、次回の受診があるのだったらその時に支払いをしてもいいというところもあります。
もし、遠方で受診予定もなく保険者もすぐにわからないといった時には、後日保険証のコピーなどを病院に送ってもらって折り返し請求書を送るといった場合もあります。
ただ、後日の支払いだと、場合によっては診断書類も支払いが終わってからお渡し、となることもあるので、急ぐ場合には要注意です。
代理人の身分証明書って?
そこまで必要なの?と言われるかもしれませんが、過去には診断書が悪用されたということもあります。
ご家族などを疑うのか?とご不快に思われるかもしれませんが、最終的には患者さんやご家族を守るためでもある事なので、ぜひご協力してあげてくださいね。
身分証明書といっても、ほとんどの病院では「免許証」や「保険証」、今ですと「マイナンバーカード」でも良いと思います。
役所に行って戸籍謄本を、といった事まで必要とする病院はほぼないと思いますので、あまり気負わなくて大丈夫です。
そちらを依頼時や受け取り時に見せてもらうか、コピーをとらせてもらうかという形になります。
家族以外の第三者が依頼・受け取りできる?
家族以外の第三者からの依頼ってあるの?
というか、個人情報なんだしダメでしょ。
って思われますよね。
これが結構依頼あるんですよ。
一例ですが、
・保険会社の担当者
・役所の保健福祉担当
・老人ホームの職員
・会社の福利担当社員
・学校の養護教諭
・友人、知人 などなど
こうしてみれば、あ!なるほどーとなりますよね。
もちろん本人さんや、家族さんが依頼・受け取りするのが基本なんすが、中には患者さんが動けない、しかも家族もいらっしゃらないといった事情の時や、労災関係などといった場合は、上記の方々が依頼や受け取りを行うことがあります。
第三者が依頼・受け取りするには?
基本は、ご家族さんのときと一緒です。
委任状や身分証明書の持参などですね。
ですが、やはり第三者さんからの依頼や受け取りは気を使います。
委任状や身分証明書などはもとより、時には会社や患者本人に連絡することもありました。
特に友人・知人の場合が一番困りましたねー。
依頼は受け付けるにしても、受け取りは郵送で患者本人へ送るといった形にしたりと、都度上司に確認はとってました。
さいごに
診断書の依頼、受け取りを家族さんや第三者の方がすることができるのか、またその場合の注意点などのご紹介でした。
結論としては、委任状や身分証明書などがあれば、可能です。
ただ、病院によって手続き方法が異なる場合があるので、直接行く前にまずは診断書担当へ電話連絡してみると二度手間にならなくていいですよ。
またご家族さんと言えど、患者さんの個人情報にあたる書類の為、窓口で色々確認されることがあるかもしれません。
ですが裏を返せば、しっかり個人情報を守る病院という証ともとれます。窓口のスタッフも悪意があって聞いてるわけではないので、ぜひあまり不快に思わないで下さいね。
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